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1: 2019/01/16(水) 10:16:45.07 ID:dz/VO1kDx
(後藤正文の朝からロック)「100万円」応募、自分にゾッと

100万円の私財を100名にプレゼントするというZOZOの前澤友作社長のツイートを
発見したのは、1月5日のことだった。

 100万円というのは、ミュージシャンにとっても大層な金額だ。

 小さめのレコーディングスタジオならば、10日間はレンタルできる。

 本格的なギターを買うこともできるし、録音に必要な機材の多くをアップデートするという
選択もできるだろう。欲しいものをあげたらきりがない。

 せっかくだから申し込んでみようかと思ったそばから、胸の奥で違和感がムクムクと芽を
出した。

 音楽活動における100万円は切実なものだけれど、作品は社会の豊かさを前提として
存在している。

 ところが、毎年の年末には、各地で行われる生活困窮者のための炊き出しのニュースを
見かける。

 今日の食事の心配をしている人たちが、同じ社会を生きている。

 CDを買ったり、コンサートに参加したりする余裕のない人もいるだろう。

 僕はそうした社会を変えるべく、何らかの役割を果たしてきただろうか。

 そんなことを考えながらマウスを3回クリックすると、企画への申し込みが完了した。

 同時に、後ろめたさがどっと押し寄せて、背筋が冷たくなった。自分の意地汚さが、
部屋に充満しているような気分になった。(ミュージシャン)

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