<楽天>夢のあとさき(上)榎本 葵/最後にらしさ取り戻す
当時の球団幹部は「必ずレギュラーになれる」と太鼓判を押した。本人も輝かしい未来を疑わなかった。
1年目は2軍で打率3割と順風満帆。ところが2年目、当時のコーチに打撃フォームを矯正されて不振に陥った。
合わないフォームで無理するうちに自分の打ち方を見失い、元に戻そうと模索しては混乱した。
満足に試合に出られないまま、5年目の15年秋、戦力外を告げられ、育成選手に。
16年秋、2度目の戦力外となり、トライアウトを経てヤクルトに移籍。しかし、今年10月に3年連続の戦力外通告を受けた。
「『プロ1年目の自信があった時の打ち方に戻せばいける』という思いが強過ぎた。戻れないなら、先に進むしかないのに」
ただ、ヤクルトで立ち直るきっかけをつかんだ。不振を極めた今シーズン半ば、思い切って全く新しいフォームに変えた。
戦力外通告を受けてトライアウトまでの1カ月半、一日も休まず無心で練習し、やっと自分のスイングをつかんだ。
http://www.kahoku.co.jp/sports/eagles/20171222_01.html
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